意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

おとうさん

妻とモツ煮込み屋へ昼をとりにいった。座敷のおくには親子がいて父親と息子という組み合わせだった。息子は高校生かそれ以上という感じで交わす言葉もなく、ただ飯を食いにきた、という雰囲気であった。息子はチェックのネルシャツにジャージのズボンという出で立ちでスマホをじっと見ている。父親はジーンズにしっかり上着をしまい、腕組みをしている。腹が出ている。ザ・お父さんという感じだなと私は思った。やがて食事が運ばれてきて、2人は黙々と食事を始める。


しかしやがて思ったが、現実のお父さんというのは、年代で言えば私くらいであり、私がザ・お父さんとイメージしたのはもっと上の年代の人である。目の前のモツをすする男は、ひょっとしたらおじいちゃんなのかもしれない。食事が終わって帰るところを見たら、思ったよりも息子は大人で、やっぱりこの二人は親子なんだろうと思った。


それからなんか色々あったが忘れてしまった。さっき大きな地震があった。