意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

会話のリアリティ

友達いなさすぎて文中で人の会話が書けない

会話とはだいたい意味不明なもので、一言で通じないのが普通である。自分の普段の会話に注意してみると、文法は即興で、とりこぼしたところを後から補足していることがすごく多いことに気づく。相手が補足してくれる場合もあり、そこから「会話」が生まれることが多い。


リアルな会話文とはそこを意識しなければいけないと思う。つまり意味不明に書くことである。私はそう思っていて、だから漫画やアニメなどの会話が説明的すぎてシラケルのである。日常でそんなに一気にしゃべったら呼吸困難になるのではないかと心配になる。喉も乾くだろう。


しかし段々とそれも仕方ないのかな、とも思うようになってきた。それでも映画などはまだ気を遣っている風にも見え、だから会話のやりとりを聞いてもストーリーが見えない、ということがよくある。映画というのはわからない美学みたいなのを感じる。私なんかは物語を深く読む(観る)ことなんて滅多にないからあの場面のあのやりとりにはこんな意味があった、と聞いても「へぇ」となるだけである。