意味をあたえる

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一番気に入っているところを削る

ヒット編集者に原稿を見てもらったら、1番お気に入りの箇所を「削った方がいい」と言われた→実はとても重要な指摘 - Togetter

標題のようなことは私が年若い頃にも聞いたことがある。聞いてみるととても当たり前のような、一般的なことのように聞こえる言葉である。なのでまだ年若いがそれから少し経った頃に「作品のいちばん気に入っているところを削るって誰かが言ってた」と私が言うと友人が「それを言っていたのは○○だよ」と教えてくれた。○○はミュージシャンで、その手の言葉をよく知っていたのである。○○とは友人ではなくどちらかと言えば知人レベルでどこかのライブハウスで2回か3回会ったきりである。さらに言えば○○はソロでミュージシャンというよりパフォーマーだった。そして多くのパフォーマーがそうであるように、彼のパフォーマンスは私たちには何が魅力なのかよくわからなかった。


気に入った部分を削るというのは、しかし罠的な言葉である。要は作品の質なりスキルが高い物が多くの人に受け入れられる話だが、表現物というのは素質とかそういう言葉の方がしっくりきてしまう。