意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

大聖堂読み終わった

ネットでおすすめされていた小説・大聖堂を読み終わった。すでに書いたが読んでいてとても疲れる小説だった。Kindleで読んだが残り10パーセントになってもまだ悪党がしつこく悪事を働く。ものすごい執念だとかんじた。すべての出来事が何らかの事件と結びつくのでハラハラしてとても文章を楽しむ余裕がない。保坂和志の言う「ストーリーが小説を遅延させる」というやつである。それでもこの小説の良いところは馬が多彩な走り方をすることと、痛風のキャラが登場することだ。痛風は自信がないがどちらも私の読書で初めて登場したものである。ギャロップとかトロットとか私にはわからないから想像で読むが車やバイクのギアをあげるとかそんなかんじだろう。それと私はこの小説ではキャラの数人を漫画やアニメのキャラでイメージした。


ウィリアム・・・シュレックのチャーミング王子
ホワイトヘッド・・・ワンピースに出てくる板前の人。腕が太くて包丁を投げる人
ウォールラン・・・手塚治虫の漫画に出てくる目に隈があって悪役や味方をやる人


あとはありふれてあまりイメージできなかった。それと読み終わると途端にキャラの名前を忘れてしまう。ホワイトヘッドファーストネームはなんだったっけ? たまにしか登場しないくせにいつの間にか死んでいた哀れな人。


中世が舞台だがドラクエ5の世界にいるようだった。あと登場人物の印象の悪い人が徐々に悪くなって物語から退場するところがエンターテイメントっぽかった。そう考えると序盤は混沌として誰が主人公かもよくわからなくて良かった。