意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

幹事下手かよ

あまり親しくない会社の人の送別会に、どっちでもいいよと言っていた人が行けなくなり「行かないです」と表明していた私が行くことになった。幹事の人と親しいのである。その人は北関東の出身で訛りがなあり、しょっちゅう私が物真似をしていたら会ったことのない人でもどんな人かイメージできるくらいになっていたが、実際にその人と会ってみると
「そんなに訛ってないじゃないですか」
と言われた。電車のアナウンスの物真似が本物よりも電車のアナウンスっぽくなってしまうのと同じである。たくさん物真似をした負い目があるわけではないが、「来ますよね?」と言われると行かないわけにはいかなかった。ただその人は幹事がモーレツに下手で、店選びからかなり難航していた。私に「いい店はないか?」と聞くところから始まり、コースはつけるのか、つけないと決まっても予め頼むものはどうするのか、と質問が尽きない。私が適当に
「たこ焼き!」
と言っても作り置きされて冷めるからできるだけ冷めても美味しい物がいいと言う。そういえばこの人は仕事でも念を押しまくる人である。押すのが足ツボだったら快感を通り越して苦痛を覚えるレベルで念を押すのである。この人はA型なのである。実は数日前に仕事で別の人に細かいこと言われてうんざりしていたら
「私はA型だから」
と説明されて血液型を意識してしまったのである。昔にも書いたが血液型占いは嘘でも血液型占いを信じる人は本物である。だから占いの結果にみんなが寄せるから結果的に血液型占いは当たるのである。私は「典型的AB型」と言われるから私も無意識の奴隷だ。気の多い私がやたらと掘り下げてばかりのA型が鬱陶しいのは必然である。そんなニュアンスで言ったんじゃねーし、となってしまうのが対A型である。