意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

残りの人生

一年ぶりか半年ぶりくらいに友達と会った。私は気が乗らなかったが今私に声をかけてくれるのはその人くらいなので乗らなくても会うことにした。私は今はもう仕事人間なので早く退社することに抵抗をおぼえた。それでも6時50分くらいまでねばった。そこから自転車で駅まで行ってその人が「ホルモン焼きが食べたい」と言うから少し歩いてホルモン焼き屋さんに行った。店のドアの脇にベンチがあってそこで太った女が煙草をふかしていてまるで番犬のようで私は入りづらかった。ひとりだったら確実に怖じ気付いたがその人もいたし私も大人なので平気なふりをした。ホルモンは大して美味しくもなく話も大して楽しくもなかったがその人はしきりに「人生も残り少ない」と言い、私に趣味を持つことをすすめた。私は「うーん」と苦笑いしつつ確かに趣味がないとこの先恐ろしいことになるのは自覚していた。この飲み会の後か前が忘れたが私はうさぎゅーんというキャラクターを好きになることを決め、ラインスタンプを買いキーホルダーを買った。キーホルダーはいつもポケットに入れるから何かの拍子に破損したり紛失したりするから買うことに抵抗があったがなくしたらまた買うことにした。私はうさぎゅーんの小刻みなところが気に入ったが赤いパンツが気にくわないがだからと言って嫌いにならないよう注意した。そういう風にしたらやがて多彩な趣味の持ち主になるのではないかと期待している。