意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

レニクラ

レニー・クラビッツというミュージシャンがいるがその名前を知らなくてもその人のギターのリフを知っている人は大勢いると思う。何故ならテレビでかなり頻繁に流れるからである。どんなリフか知りたい人は「レニクラ リフ」で調べてごらんなさい。と適当に書いて調べてみたら全然出てこなかった。本当は「レニクラ 自由への疾走」でした。ひょっとしたら「レニクラ イントロ」とか「レニクラ フレーズ」なら出てくるかなと思ったらもうそれはよくわからなかった。動画サイトに飛ぶけれどそうするとCMが長かったりやっと始まったら前置きが長かったりするからもう見るのをやめてしまった。


とにかくよく聞くフレーズだからそれは覚えていても肝心のミュージシャンの名前を忘れてしまって困ってしまった。もう身近に音楽に詳しい友人もいないから私が歌って伝えることもできない。そのフレーズは別の曲のフレーズにもそっくりで、昔読んだドラムマガジンで紹介された記事では「○○を彷彿とさせるイントロ」と書かれていてパクリって言えないからこんな表現するんだな、と思った記憶があるが○○が思い出せない。とにかくレニクラはギターが本業だがそのアルバムでは全部の楽器を演奏していると書かれていてドラムマガジンはドラムだから当然レニクラのドラミングを取り上げているのだがそこは「ヘタウマ」と割とストレートに表現していた。とにかく半端なテクニックならないほうがいいのだ。その時点ではまだレニクラという名前は思い出せていない。


それから3時間くらい後のお昼に突如レニクラという名前が思い浮かんだ。断っておくが私は特別にレニクラが好きなわけではない。どちらかと言えばロックバンドやってるなら必聴という情報を元に教養として聞いた。レニクラという名前がわかれば曲の名もわかり、いよいよパクリ元はなんだっけ? と検索したがこれだというのにたどり着かない。最終的にジミヘンのパープルヘイズでは? となったが聞いてみてもそこまで似ていない。そもそも私はジミヘンを熱心に聞いていた記憶がないから別の曲かもしれない。あるいは当時は今よりも耳の細胞がずっと少なくてなんでも同じに聞こえたのかもしれない。


もうすっかり自分の記憶に自信がなくなったが、確かにレニクラのイントロを初めて耳にしたとき、そのパクりっぷりに苦笑したが、同時に志高く堂々とぱくれば、賞賛されるんだな、と感心したのである。