意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

2015-01-01から1年間の記事一覧

写真についての覚書3

このタイトルは今休み休み読んでいるロラン・バルト「明るい部屋」のサブタイトルからとったものであり、私は写真については全く興味がないのだが、読みながらそういえば写真は私の父の趣味であったことを思い出し、いや、どちらかと言えばどうして「写真」…

朝の光景(fktack-リミックス)

道端の電柱にしがみついているおじさんがいた。その少し先に犬を散歩させている人と犬が歩いていて、犬は白かった。私から見て向こう側に向かって歩いていたので、犬の※印がよく見えた。※印とは、肛門のことである。これらが特に何事もないようは調子で歩く…

米の会話

私は農村地帯の出自なので、「米」という単語を使うとき、そこには単なるご飯という主食である穀物以上のニュアンスが含まれる。私の実家は田んぼを所持しており、しかしそれが実際登記上誰の土地であるかはわからない。元は祖父がそこで稲作を行っていたが…

三角食べ

昨晩家族でラーメンを食べに行った。私はなんでもいいやーって気分だったからとくに主張しなかったが、妻が 「うまいラーメンが食べたい」 と言い出し、しかし金は出したくないと言うので話にならない。ナミミは 「寿司がいい」 と言っていて、私は寿司店は…

プールへ行ってきた

今日は朝から忙しく、記事を更新する暇がないので夏に書いて下書きに保存したまま、公開のタイミングを逸していたものを載せる。というのは嘘で、プールに行ったのは今日(11月)だ。室内プールなのである。窓ガラスの外には氷ではないスケートリンクがあっ…

サカナクションのメンバーをぼんやり考える

サワラクション サバクション ヘラブナクション 川魚クション 岩場クション バナナクション 肋クション 蛇腹クション(※) サハラクション 鍵穴クション 酒井若菜クション 洞穴クション 砂クション(※※※) いかりや長介頭がパークション だからクション(※※…

写真についての覚書(2)

少し前から私の小学2年生の子が、 「カメラマンになりたい」 と言い出すようになった。子とは女で、その上に7歳上の姉がいるが、姉のほうはとくにカメラマンになりたいわけではなかった。私は彼女がカメラを構える姿を見たことがないくらい、彼女はカメラに…

写真についての覚書

私の父はそういえば写真が趣味であり、実家の一室は現像室になっている。今は物置になっている。私はその部屋に生涯でたぶん100回くらいしか入ったことがないので、そういえば二十何年暮らした家で唯一なじみのない部屋であった。それどころかその部屋には窓…

回想で自分に敬称をつけるかどうかという問題

以前、自分の配偶者の話をするときに「(配偶者の)名前+ちゃん」と言うことが受け入れられない、と書いた。「妻」とか「カミさん」「奥さん」というタイミングでである。友達関係ならまだしも、例えば会社の同僚、先輩後輩くらいの関係の人に、 「うちのミ…

ロラン・バルト「明るい部屋」

ずいぶん昔のことになるが、ある日、私は、ナポレオンの末弟ジェロームの写真(一八五二年撮影)をたまたま見る機会に恵まれた。そのとき私は、ある驚きを感じてこう思った。《私がいま見ているのは、ナポレオン皇帝を眺めたその眼である》と。この驚きはそ…

「三枚のお札」感想

さっき昨日の「日本昔話」でやっていた「三枚のお札」を見た。録画であった。「日本昔話」はわたしが子供の頃にもやっていたが、それとは違うものだった。しかしよく似ているから真似したのだろう。そこではやたらと勾配のきつい山が登場するのであった。「…

私は自由だった

私は上記の記事を読み、自由を奪っている犯人はインターネットではないか、と直感した。ちょうど読んだ前後で私は都内にミュージカルを見に行くために電車に乗っており、私は埼玉県の奥の方に住んでいるから一番近い都内でもやっぱり一時間はかかってしまう…

劇団四季「コーラスライン」

昨日浜松町にある劇団四季のミュージカル「コーラスライン」を友人と見てきた。私は去年にも同じ場所の「ジーザスクライスト・スーパースター」を二回見たから、もうミュージカルが趣味だと言ってもいいかもしれない。しかし何年か前に家族と「ライオンキン…

「地球が何回回ったとき?」という質問の無意味さ

よく言った言わないの議論になったとき、人は表題のような質問を繰り出す。つまり質問する側は、される側がその前に発した言葉について記憶がないから、一体いつに出された言葉なのか、その根拠を求めているのである。それは例えば「何月何日何時何分」とい…

普通の定義

私も少年時代の早い段階から、変わり者になりたいと思うようになった。小学校1年くらいから。普通の人とは違う人生を送りたいな、とぼんやり思っていた。しかし、どうすれば違う人生なのか、いまだにわからない。もっと言えば私は面白い人になりたかったので…

晩秋の蚊

ここ1ヶ月くらい一匹の蚊に苦しめられている。耳元で羽音がなる度に、父親は蚊取り装置の電源を入れたが、寒くなってくると億劫になってやめてしまった。若い頃はいちいち灯りをつけ、対象をつぶしてしまうまで神経を尖らせたが、最近では音が鳴っても手で…

小島信夫「寓話」

「寓話」を読んだのはもう確か2年前の話であり、そのときは図書館で借りて読んだが今年の夏に保坂和志が個人出版で出ているものを買った。郵便局で払い込もうとすると、 「ATMで払ったほうが手数料が安いですよ」 と窓口の女の人に言われたからそうした。若…

アダムスタウン

昨日シキミがiPad上でアダムスタウンという町を発見した。発見した、というのはそのときは朝だったが、シキミが 「こんばんは」 と言ってきて、それはギャグだったが私は 「そう挨拶をしても不自然でない国もある」 と返してぶち壊した。そういえばマイケル…

幸か不幸かを問われれば「どちらでもいい」

朝起きて幸不幸について書かれた記事を読んで、そのタイトルが疑問形だったので、別に私に投げられた問いではないのはわかっているが、つい 「どっちでもいいやー」 と、心の声で答えてしまった。本当は読んだ人全員に対する問いかけなのは間違いなさそうだ…

バス園、あるいはバスの墓場

大きいものつながりで、バスと象がつながった。朝の思考である。朝の思考は大切にしたい。布団の中でシキミが私の腹を蹴り、私の腹がへこんだ。休みなのである。私は仕事だ。母親は腹の中から子に蹴られ、父は外からである。およそ10年くらい前にパソコンス…

年額いくらは無駄な考え方

ふだんappleミュージックで音楽を聴いているが、どうにも使い心地が悪く、困ったもんだ。私は最初はなるべくデータを消費したくないから、アルバムをいくつか端末にダウンロードしようとしたが、それがうまく行くときと行かないときがある。逆に、これはロー…

停滞の季節

新しい携帯ほしいな、と思っていてとあるショッピングモール内の携帯ショップに行ったが、そこは初めて行くところだったので、最初遠くから巨大な豆腐みたいな建物が見えてきたから、 「ああ、あれか、でかいな」 と思いつつ近づいたが、いつまでたっても入…

しびん

Eテレの「0655」という朝の番組で今、「よんきびう隊」と「びんようき隊」のどちらか、という投票を受け付けていて、知らない人からするとなんのこっちゃ、という感じだが、文字に注目するとこれらは「金曜日」のアナグラムで、金曜日に登場する隊なのです。…

私とネット

私はブログで書き始める前はTwitterが主戦場で、それ以前はネットとはニュースと天気と電車と地図を調べるくらいの物だった。以前は個人宅に行くことの多い仕事だったので、地図は大変重宝した。しかしGPSはなかったので、目的地に着かないこともあった。社…

フィクションはがし

私は仕事場に水筒を持って行っていて、それは500mlが入るか入らないかのサイズだ。褪せたピンク色のデザインで煙突のように細長い。私はそこに毎朝お茶を注ぐ。お茶は冷蔵庫に入っているときもあれば、卓袱台に出しっぱなしのときもあった。私は冷えててもそ…

短歌の自由

私はこちらの短歌の企画に参加させてもらっています。前回までは「短歌にちょうせん」というタイトルでしたが、春頃から参加させていただきもう「ちょうせん」という言葉が私の行為にそぐわない気がしてきて、今回からは「短歌の自由」とさせていただきます…

ジャズとロックの違い

昨日こちらの記事を読んで、そういえば私の勘違いかもしれないが、この方は以前もジャズがわからない旨のことを書いていた気がする。「ジャズ」と大きくくくってしまうからではないか、と思った。私は比較的好んでジャズを聴くが、それでも突然 「ジャズって…

私のブログは語彙が多いように感じたがそれでいいのだろうか

最近当ブログにおいて、 「今日は何を書くべきか」 と書く前に一呼吸置く日が続いている。私は書く前に考えることにはあまり価値を置かず、書きながら考えるを良しとするスタイルなので、書く前にどうこう思い悩むのはナンセンスなのであるが、極端な話、最…

縦割り洗脳

今朝、元光ゲンジのメンバーの諸星さんに殺虫剤をかけられる夢を見た。その日私はゴキブリを三匹見つけ、そこがたまたま水場だったので、ホースから水を出し、先っぽのダイヤルを「JET」にして引き金を引き、三匹をコーナーに追い詰めた。ジェットの勢いは凄…

死ぬ勇気2

中学生が自ら電車に飛び込むという痛ましいニュースがやっており、それを見た妻が、 「電車に飛び込もうとする勇気ってすごい」 みたいなことを言い、私は 「それは勇気とは違う、あえて勇気と言うならマイナス方向の勇気であり、積極性とは真逆の行為である…